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お気楽映画日記 HOME







劇場鑑賞したい作品[2013年8月]

最近多忙で記事が書けずコメ返も遅れてごめんなさい。

『ワイルド・スピード EURO MISSION』はしっかり観に行きました。

さて、夏の大作映画がひしめき合うまさに激戦区とも言える8月に突入です。

正直観たいのが多くて厳しい状況です。

まずジョニデ主演『ローン・レンジャー』は作風が他より見劣りするため優先度は低い。

夏の本命『パシフィック・リム』は絶対に観たい作品です。

しかし一部でしか盛り上がってないという…やはりオタク向けなのか?

超大型規模パニック映画の『ワールド・ウォーZ』は大穴で期待している。

『ホワイトハウス・ダウン』も観たいとこだけどいつもの映画館で上映されないから諦める。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は評判は良さげだけど前作観てないしスル―するだろうな。

というかスタトレはシリーズが長すぎて敬遠しがち。

最後に大物アメコミ映画『マン・オブ・スティール』で締め。

ザック・スナイダー&ノーランという最高の組み合わせに、今後のこと(ジャスティス・リーグ)を考えて観たいんだけど余裕があるかどうか…

個人的にはパシリム、WWZ、マンスティの3作品あたりを押さえときたいけど8月やばいなぁ。













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[ 2013/08/03 10:27 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(4)

劇場鑑賞したい作品[2013年7月]

そろそろ夏休み映画が動きだす頃の7月。

先月は観る予定にしていた『G.I.ジョー バック2リベンジ』を見逃してしまい、

その結果『シー・トレマーズ』『キャビン』『死霊のはらわた』とホラー系が続いたのでそろそろ派手な映画が観たい気分です。

そんなときにちょうどいい作品がこれ『ワイルド・スピード EURO MISSION』

実はこのシリーズは今まで劇場鑑賞してなかったんだけどね、前作の路線変更からストーリーの引っ張り方が急激に面白くなって今回は映画館で観たいと思っている。

あと観たい作品は前々から楽しみだった『サイレントヒル: リベレーション3D』です。

しかしこれに限っていつもの映画館ではやってくれないという悲劇。

3Dだから映画館で観たかったんだけどなぁ…




[ 2013/07/06 00:22 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(4)

死霊のはらわた(2013)

死霊のはらわた(2013)

【あらすじ】
うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミアをはじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようとする若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。



制作年:2013年
上映時間:91分
原題: EVIL DEAD
監督:フェデ・アルバレス
主演:ジェーン・レヴィ
   シャイロー・フェルナンデス
   ジェシカ・ルーカス
   ルー・テイラー・プッチ
   エリザベス・ブラックモア

【予告編】
これは海外の年齢制限バージョンの予告編です。視聴する場合は過激な映像も含まれるためご注意を。


●総評
ホラー映画史に残る傑作をリメイクして、なお衰えることなく昇華させた傑作誕生!!
観賞前は予告編を観た段階で怖すぎて躊躇してたんですが、観てみたら意外や意外、いい意味で裏切られました。
サム・ライミ監督オリジナル版のぶっ飛びすぎてギャグのように捉えられてしまった恐怖描写を現代の映像技術で上手くシリアス路線へ移し、
それでなお大人しくさせたわけでもなく“やりすぎ注意!”な残酷描写のバランスが良かった。
注目の恐怖描写は当然ながら数倍パワーアップ。
作り物っぽさを一切排除してリアリティに徹したようなグロ描写がいかにも現代風。
(思えば『テキサス・チェーンソー』とかと同じリメイクの方向性)
しかしグロ度こそ過激に進化してはいますけど、恐怖度は意外と高くないという。
その理由は、この映画はジワジワ来る恐怖というわけでなく直接見せちゃうタイプでなおかつ急にドン!と出てきてビビらすショッカー描写が中心なんだけど、あまりにハイテンポで訪れるため「来るぞ…来るぞ…」というような焦らし効果が薄く、次から次にショッカーシーンが押し寄せひとつひとつの場面がアッサリ通過しすぎてしまう。
つまりこの映画は皮肉にも恐怖に対する感覚が麻痺してしまう映画なのだ(笑)
なにより自分の身にふりかからないとわかりきっている死霊の存在設定がスクリーン内だけの恐怖で完結しちゃってるのが致命的。
例えば、チェーンメールが来たら呪われるとか、都市部の下水道に血に飢えたフリークスが潜んでいるとか、隣人がサイコキラーだったとか…
「自分の周りでも考えたら恐怖の可能性はある」と思い知らされるのに対して『死霊のはらわた』は映画を観終わっても恐怖を引きずらない。
残るこの作品で誇れるホラー描写は痛々しい流血場面のみになる。
人が生きたまま焼かれるわ、ガラス片が胸に刺さるわ、便器で頭潰されるわ、釘撃ち銃で顔面にゴスゴスぶっ刺さるわ、バールで思いっきり殴られるわ…
生身の人間相手にはなかなか出来ない容赦無きバイオレンスのオンパレード。
さらには自分の口を裂いたり、舌をカッターで二枚舌にしたり、腕を電動包丁で切断したり…
正気の沙汰とは思えない自傷行為はもっとすごい。
挙句の果ては死霊に憑りつかれたら失禁するわ、熱湯あびて泡吹くわ、体内から出てくるにはありえない量の血反吐を顔面にぶっかけるわ…
もうドロドロのグッチャグチャでめちゃくちゃww
「ヤダ!もう面倒見きれない!」状態である。

特に最高だったのはクライマックスの展開。
文字どおり“血の雨”が降る演出がかつて見たことがないくらいの超絶インパクトで圧倒される。
なんでもありの超常現象でここまでやられたら逆に清々しい。
そしてチェーンソーを持ち出す展開もまたよくわかってる感が伝わってくる。
ラストの死霊の倒し方も豪快でして場面としても最高に映える魅せ方だった。
オリジナル作品の濁流のごとく噴出された血液の比ではないくらいの血の量に美しささえ感じられる。
ホラー映画としての演出完成度は完璧ですね。
それから『死霊のはらわた』といえば憑りつかれた人間の豹変ぶりもおもしろさのひとつ。
今回はジャパニーズホラー(『リング』や『呪怨』)を意識したようなテイストになっててより現実味のある恐怖度は増していたと思う。
しかし個人的には、床下から白目誘惑や奇声っぽい笑い声なんかも期待したけど排除されてて残念だった。
そのためさすがと言うべきか、第一憑依者の豹変顔の特殊メイクは昔のほうが怖いと思う。

ストーリーに関しては、よくある典型をなぞってるだけ(というかオリジナル作がホラー映画の典型となるほどの存在ゆえ仕方なき)
もちろんリメイクなのでオリジナルとは大まかに同じ(ラストだけは超改変)
それなのに全然ダレない惹きこみの上手さ。
予測不可能な奇抜な展開というわけでもなく、不条理な謎で引っ張るわけでもなく、登場人物が死霊に憑りつかれて殺し合うってだけの単純なシナリオなのに目が離せない。
これは圧倒的な勢いと異常なテンションの高さがなせる技です。
ここまで全編とおして緊迫感を維持し続けるのは本当に凄いと思う。
それでいて薬物依存の荒療治のために来たから簡単に帰らしてもらえず、怪奇現象を訴えても薬の禁断症状による幻覚だと思われて信じてもらえないという登場人物の逃げるに踏み切れない理由付け。
“若者が山奥に来たら殺される”ホラー映画にこれ以上の細かい設定は野暮だろ?という風潮をぶちこわす納得の設定付けは好評価です。
まさにこの映画は良きホラー映画の模範とも言える作品です。
オリジナル作品を観てなくてもホラー好きなら観賞必須!
人体破壊が大好きな人ならなおさら観賞必須!


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/06/23 00:00 ] スプラッター | TB(1) | CM(2)

キャビン

キャビン

【あらすじ】
森の別荘へとやって来たデイナ(クリステン・コノリー)やカート(クリス・ヘムズワース)ら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コントロールされていたのだった。そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。



制作年:2011年
上映時間:95分
原題: THE CABIN IN THE WOODS
監督:ドリュー・ゴダード
主演:クリステン・コノリー
   クリス・ヘムズワース
   アンナ・ハッチソン
   フラン・クランツ
   ジェシー・ウィリアムズ
   リチャード・ジェンキンス

【予告編】
極力ネタバレを避けるために海外版の予告編を貼らせてもらいます。


●総評
生まれたこと自体が奇跡のような傑作ホラー映画の誕生!!
これはお世辞抜きでほんとうにおもしろい。
ホラー映画の定番…いや、ホラー映画の歴史を逆手にとったネタ作りは見事としか言いようがない。
ほんと久々にアイデアの勝利と賛辞できる映画と出会えた気がする。
そしてそのアイデアというのは、ネタバレが厳しくてなかなか書けないのが歯痒いところ。
他の感想ブロガーさんも多くは情報を隠してるくらいだ。
だからといって私も同じような事を書いても芸が無いだろう。
ならば遅れて書くからこそ、この映画にちなんで余所のネタを逆手に取ったレビューを書こうじゃないか。
そう、この映画に関して最もよく見るフレーズ
「予備知識なしで観るのが良い」
言わせてもらおう『キャビン』のレビューを見てる時点で予備知識が無い状態のはずがない。
興味があるからこそ気になるんだ。
『キャビン』を楽しめるような映画通の方なら間違いなくネタバレ地雷とも言える予告編はすでに踏んでしまっているに違いない。
そして予告編を見てしまったなら間違いなく
“あなたの想像力なんて、たかが知れている”
“この結末は絶対に予想できない”
この罠にはまってしまう。
たかが知れた想像力で補えない予想外な部分というのはすでに予告編で紹介している部分だ。
休暇で湖の山小屋に訪れた若者に惨劇が!?というシチュエーションに
それを監視し生中継する謎の組織が仕掛けた罠が!?というシチュエーション。
この二重の定番シチュエーションを別の視点から見たストーリー構成が一番想像超過でおもしろいポイントなのだ。
勘違いされやすいが結末がすごいわけではない。
言うなればこの映画全体の設定そのものがすごい。
だから「どんなオチが待ってるんだろう」と身構えてみると意外と肩すかしをくらうだろう。

それからもうひとつ
この映画が高評価と思われる絶対的な理由がホラー映画ファンに対するサプライズでしょう。
定番の惨劇展開が一段落したあとの真の惨劇パーティーとも言える…
えぇと、どう書けばいいかわからないが、今まで観たことがない異例の事態が起こる。
いままでのホラー界の常識をすべて覆すほどの出来事。
いや、これはもう事件だ。
神が歴史を書き換えたようなものだ。
スクリーン内は地獄絵図、だけど鑑賞者は大喜び。
ホラー映画好きのツボを押さえた演出に正直感動した。
そしてクライマックスには、出来事のサプライズから今度は人物のサプライズが起こる。
「え?この人なんで出てるの??クレジットに載ってないじゃん!?」
大物役者が顔を出してストーリーの真相をタネ明かししてくれます。
そこまでやられたら最後のオチのインパクトなんかどうでもよくなってます(笑)
そして観終わって深く考えたらこの映画のテーマって鑑賞者の願望だったと気づいた瞬間が絶頂!
エクスタシー!
バカ映画であり、真面目に作り込まれていたり、それでいてサービス精神は最上級。
観賞後の満足感は半端ありませんよ。
とは言え、ホラー映画の体勢をとってはいるけど恐怖描写は少々ぬるめ。
ホラー映画初心者にもうってつけだし、ネタに詳しいホラー映画上級者にも絶対観てほしい。


おまけ(ネタバレなので文字隠す)
この映画もっと観たいなって思ったけどシリーズ化するのもどうかと思う1発ネタ具合がね…
それでさ、思ったんだけどこれって映画よりTVドラマ向けなストーリーじゃないかなって。
1時間程度の中編で収まるだろうし。
毎週殺される人たちと殺人鬼をローテーションで変えてって、共通するのは監視する組織の奮闘だけって感じで。
最終話のあと映画版につながって組織壊滅って流れ。
絶対おもしろそうだけどなぁ。



以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/06/22 00:00 ] スプラッター | TB(1) | CM(2)

劇場鑑賞したい作品[2013年6月]

今年も早や折り返し地点とも言える6月。

去年の6月と言えば『アメイジング・スパイダーマン』から始まるアメコミ超大作ラッシュで盛り上がっていた頃です。

今年は去年の同時期ほどの爆発的盛り上がりはないものの適度に話題作が途切れることなく公開されている安定した状況です。

まず、ようやく公開となる『G.I.ジョー バック2リベンジ』これは外せませんね。

勢いだけの超大作感がヒシヒシと伝わってきますが、何も考えずに観るお気楽映画にはちょうどいいかと。

逆にもうひとつの大作映画である『アフター・アース』こちらは『オブリビオン』同様に興味がわかないんですよね。

というかあぁいうSF設定は飽和状態で飽きてきた気がする。

なんで立て続けに似たような作品が来るかなぁ…





[ 2013/06/02 21:18 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(2)

シー・トレマーズ

シー・トレマーズ

【あらすじ】
はるか昔の生命体の調査と研究に没頭する海洋生物学者のスカイラー・ジェーンは、調査のために北スマトラ海沖へと足を運ぶ。その途中、幼い少年が密漁団によって強引に労働をさせられているのを見掛けた彼女は地元の警察に通報するが、一味とグルの警察は相手にしてくれない。一方漁場では、海中から出現する謎の巨大モンスターが密漁者たちを血祭りに上げていた。



制作年:2010年
上映時間:82分
原題: AMPHIBIOUS 3D
監督:ブライアン・ユズナ
主演:マイケル・パレ
   ジャナ・ファサート
   フランシス・マギー
   モニカ・サヤンバティ
   フランシス・バスコ

【予告編】


●総評
正直「こんな作品を映画館でわざわざ…」なんて思いつつも
自称B級専門家として近場の劇場で奇跡的に公開してくれるものなら観ておきたい立場です。
でも、ほらコレって、向こうのブログで扱うような地雷っぽいよね?
絶対危険だよね?一般人が近寄っちゃいけません的な映画だよね?
そりゃわかりますよ私だって数多くの地雷を踏んできた猛者ですから。
だけどチャンスがあれば映画館でも観賞してみたかった気もしないでもありません。
どういう風の吹き回しか知りませんが、こんな田舎の映画館に全国でも数少ない上映権利が回ってきたようで
しかも数ヶ月遅れて公開とかじゃなくて正規の公開日にやってくれるなんて異例の事態です。
私が行かなきゃ客足が心配になるレベル。
前置きが長くなりましたが、とりあえず観てきました。

評価は、まぁ、察するとおりですよ。
少し多めに金かけて製作された感じの劇場未公開作品となんら変わりません。
それなりに真面目に作られた雰囲気でツッコミ所も少なめでバカやらずにパニックに徹した作品という印象。
だからこそ劇場公開に踏み切れる自信作だったんでしょうかね?
この手の作品が好きな人なら無難に観れる作品かと思います。
しかし目新しさは特に感じられず、むしろ90年代のモンスター映画を懐かしむくらいの出来映え。
やや展開が単調で盛り上がりに欠けるのは仕方ない。
舞台設定が海の上に浮かぶ狭そうな木造漁場だけ(街の描写も少しあるけどモンスターは出てこない)
閉鎖的なのか開放的なのか判断しづらいシチュエーションで緊迫感につながらない。
すぐに壊れてしまいそうな足場とかは上手く使えば良い恐怖の演出になると思うのですが。
どーもこのモンスターはおとなし過ぎた気がする。
あの程度の木造漁場なら簡単に全壊させられるパワーはあるだろうに。
登場人物の人間関係もマイナス評価です。
人が死んだり消えたりしてるのにまったく動じない。
モンスターを見ても逃げようとしない(というかなんであの木造漁場には船が無いの?)
危機感なさすぎと薄情すぎでドラマ性が皆無なのは致命的です。
主人公かと思っていたマイケル・パレは部外者ポジションで終盤まで活躍しないのも変わった構成です。
しかもモンスターを見て「世紀の大発見だ!こいつを連れて帰れば金を稼げる」よくいる悪者発言。
結果、映画的ヒーローが不在で次々と人が死んでいくだけの映画に成り下がっているのです。
少々ガッカリな映画でした。

見所はやはり襲われる人々とモンスターの造形でしょうね。
冒頭の泳いでいた女性の全裸串刺しシーンは素晴らしいものがありました。
本題に入ってからの襲撃シーンは、だいたいが他の映画でやりつくされたようなもので凝った死に方をさせられる人物はいない。
しかしグロさはなかなかのもので下半身切断とか顔面溶解とか低予算にしてはクオリティが高かったと思う。
モンスターの造形については、これを語るとネタバレになっちゃう危険性が高いw
まぁ、ポスターとか予告編とかでバレバレなんですが…
なんというか見せ方というかモンスター映画特有のチラリズム感が秀逸。
尻尾だけ見せたり影だけ見せたりで焦らして、「このまま隠したまま終わらせるんじゃないか?」と思わせて
クライマックスにはちゃんと全体像をドン!と見せてくれて「おぉ!?」となる。
顔がキモいけど造形はカッコイイ奴でした。
気になる人は実際に映画を観た際に確認してください。
あと、一番怖いのはオチです。
最後の幕引きの仕方がかなりゾワゾワ来ました。
“倒したと思ったら実は生きていた!?”なんて生ぬるいもんじゃありませんよ(笑)
そして地味に原題から漂う3D映画臭…いや、間違いなく3Dだったんだな!
尻尾の先端とか木造漁場の立体感とか画面に向かって投げる斧とかクスリ吸って現れる幻覚とか3D効果を意識した場面がチラホラ確認できた。
しかし残念ながら元が3D仕様でも日本では2Dオンリーで公開となります。
シー・トレマーズ


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/05/12 00:00 ] 生物・パニック | TB(0) | CM(4)

劇場鑑賞したい作品[2013年5月]

GW狙いの作品が落ち着いて5月はコレといった作品がない月です。

大作と言えば、トム・クルーズの『オブリビオン』になるんでしょうけど。

なんか興味がわかないんですよね。

かわりに近場の映画館では単館系の作品に力を入れてくれているみたいで個人的には嬉しい限り。

以前から盛り上がっている『キャビン』もだし、

まさかの『シー・トレマーズ』の上映権利を入手するとは思ってもいなかったよ。

6月も素晴らしいB級ホラー映画のチョイスがされてるみたいで期待大です。





[ 2013/05/11 13:50 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(0)

アイアンマン3

アイアンマン3

【あらすじ】
スーパーヒーローで編成された部隊アベンジャーズの一員として戦い、地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことトニー・スターク。だが、アメリカ政府はスーパーヒーローが国の防衛を担うことを危険視するようになり、それを契機に彼はアイアンマンの新型スーツを開発することに没頭していく。そんな中、正体不明の敵によってスターク邸が破壊され、これまでのアイアンマンが全て爆破されてしまう。何もかも失ったスタークだが、人並み外れた頭脳を武器に孤独な戦いに挑む。



制作年:2013年
上映時間:133分
原題: IRON MAN 3
監督:シェーン・ブラック
主演:ロバート・ダウニー・Jr
   グウィネス・パルトロー
   ドン・チードル
   ベン・キングズレー
   ガイ・ピアース
   レベッカ・ホール

【予告編】


●総評
『アベンジャーズ2』プロジェクトの開幕第一弾であり、
原作でアイアンマンの宿敵とも言えるマンダリンがついに登場ということでかなりの期待作でした。
結果から言えば、期待と等しいか期待に一歩及ばず…といった印象。
『アベンジャーズ』で異星人やら神やらの争いに巻き込まれて自分の無力さを痛感し、
毎日不安からアーマーの改良をひたすら続けて気づけばマーク42。
作り過ぎや!?
「もういいの!もう作らなくてもいいのよトニー!!」
本作は鑑賞者が↑の言葉を語りかけるための作品だった。
良くも悪くも『アベンジャーズ』ありきなシナリオで『アベンジャーズ』を観てない人にはついていけない作りだ。
さらに監督が替わった影響がモロに出てたのか作風が少し暗い。
でもダークでシリアス路線というわけでもなく、ただただ惨敗と葛藤がメインに描かれるだけ。
そもそも『アイアンマン』シリーズの良さはトニー・スタークの傍若無人でカラッカラな性格からくる部分が大きかったのに、
こともあろうに今作では『アベンジャーズ』の戦い以降不眠症とパニック障害を発症していたという謎の設定が足を引っ張っている。
確かにヒーローの苦悩はスパイダーマンしかり、バットマンしかり、最近のアメコミのおもしろさでもあるのですがアイアンマンとはちょっと相性が合わなかったな。
というか“悩み”のレベルじゃねーしw
それを象徴するのが今作は異常にアーマー装着してのバトルが少ないこと。
序盤から中盤にかけての見せ場アクションで自宅襲撃のシークエンス以降アーマーが故障&破壊という窮地にさらされるのですが、
そこからが見事に中だるみなんですよね。
アイアンマンでなくて、トニー・スタークの戦いと見ればアリですが…
そこはきっと評価が分かれるところでしょうね。
そしてあの終わり方…『アベンジャーズ2』にどうつなげる気だよ?
キャッチコピーの“さらば、アイアンマン。”がどうせ日本得意の嘘過剰宣伝だろうと思っていたらホンマに…
詳しくはネタバレになるため書けませんが普通にシリーズの終わりにできる終わり方をされて予想外でした。

そんなわけで今作の不満は①トニーの精神障害、②バトルの少なさ、③終わり方、ですが他にもあります。
それが④悪役の設定改変
製作が進んで情報が少しずつ露呈しだしていた頃のワクワク感はアメコミ映画情報を追う最大の楽しみです。
この『アイアンマン3』も例外ではなくヴィランの情報でかなり盛り上がってました。
マンダリンが出るだ、アイアン・パトリオットが出るだ、コールドブラッドが出るだ、ファイア・パワーが出るだ、と。
ヴィラン多すぎじゃね!?そう思っていた時期が私にもありました。
しかし蓋を開けてみれば、アイアン・パトリオットは色を塗っただけのウォーマシンでしかも戦闘場面は無し。
コールドブラッドとファイア・パワーはガセで敵はみんな両方の設定が混ざったような超人に変更。
マンダリンに至っては賛否両論あるでしょうが私は完全に“否”です。
詳しくはこれまた重大なネタバレになるため書けませんがマンダリンの扱いが酷すぎです。

これまで不満ばかり書いてきましたが、それで終わる私のレビューではありません。
もちろん『アイアンマン3』がそんな駄作でもありません。
ここからは絶賛モードに入ります。
まずペッパー・ポッツの存在感
過去2作で空気ヒロインの烙印を押されていた(主に私のレビューでw)あのペッパー・ポッツが今作では重要な役回りに。
重要どころか味方のパワー(アイアン・アーマー装着)と敵のパワー(エクストリミス)両方に関わるという、いたせりつくせりな超待遇。
挙句はクライマックスですべての良いとこ取りする大活躍。
詳しくはネタバレになるため書けませんが、クライマックスのアメコミらしい超展開には度肝を抜かれます。
というかこの「ネタバレになるため…」って記述が多くなる理由も褒めるポイント。
なぜなら予告編での情報の隠し方が上手い。
改めて予告編をみるとエクストリミス関連のことが一切語られていない。
その理由は本編を観たらわかる。
表では姿を出さず陰で暗躍する黒幕美学を極めたガイ・ピアースの役柄であり今作の裏テーマを見事に予告編にも反映させていたというわけだ。

さらに本作が一番盛り上がるのがクライマックスの戦いだ。
アイアンマンはシリーズを通して確実に進化することに成功しているのが特徴。
でもこれ以上どう進化するんだ?って思っていたが、
まさか遠隔操作で無人のままアーマーだけを動かしたり、バラバラに分離したり、パーツごとに装着したり、と本当に納得のいく改良が施されている。
アイアンマンって無限の可能性を感じさせるよね。
なによりそんな夢のようなギミックを映像化している点が一番すごいと思う。
そしてそういうギミックを駆使したクライマックスでの戦い方が斬新でかっこいいのだ。
武器も味方も少ない危機的状況に援護でやってくる無人のアイアン・アーマー軍団という展開だけでアツいのに
そのアーマーそれぞれが個性的で攻撃方法が違う点がおもしろい。
さらにトニー・スタークも縦横無尽に飛び交うアーマーを次々と着脱して戦うという見たことが無いアクションに感心する。
だが、それに引けを取らないラスボスのガイ・ピアースが強すぎる。
ほぼ不死身の肉体に素手でアーマーを破壊できる能力まで持ち合わせて出る映画を間違えてるんじゃないかと思うくらい人外っぷり。
超人ガイ・ピアースVSアイアン・アーマー数十体連合という構図がアツい!!
そして遅れて到着の切り札マーク42の使い方がまた素晴らしい。
不満点も相応にあるけど、やっぱり満足できるおもしろさもあります。
そういえば恒例の後続マーベル映画への伏線がほとんど無かった気がするのがちょっと残念ですね。

アイアンマン3を踏まえて『アベンジャーズ2』でのトニー・スタークの立ち位置を予想
戦う意思を捨て完全離脱(サポート役に回る)
アイアン・パトリオットを一時的に借りて戦う
今回の遠隔操作技術を改良して新型の無人アーマーを作る
(ネタバレの危険性が高い妄想のため文字反転)


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ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/04/28 00:00 ] SFアクション | TB(2) | CM(2)

劇場鑑賞したい作品[2013年4月]

5月末によく行く映画館で『キャビン』県内独占公開決定キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

ほんとに来るとはw先月ネタ振りしといて良かったぁ!

さて4月の期待作は言うまでもなく『アイアンマン3』でしょうよ。

予告編から漂うダーク・シリアス感に不安が隠せません。

でも日本のキャッチコピー“さらば、アイアンマン”は嘘煽りだよな。

若干悪役に焦点が当たってなくてマンダリンとコールド・ブラッドが未だ謎だらけでどーなることやら。

あとは『ライジング・ドラゴン』もおもしろそうではあるけど上映されないから観れないという。

もうジャッキー映画は開き直ってTV安定だね。





[ 2013/03/31 13:13 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(1)

ジャックと天空の巨人

ジャックと天空の巨人

【あらすじ】
18歳のジャックは、ある修道士から不思議な豆を手に入れる。嵐となったその夜、ジャックの家に道に迷った国王の娘・イザベラ姫が訪ねてきた。その時、ジャックが床下に落とした豆から芽が出て、天空に向かって巨大な豆の木が飛び出した。ジャックは落下するが、姫は家ごと天空に連れ去られてしまう。翌日、国王の命令のもと、衛兵たちとともにジャックは姫を救いに天空を目指す。豆の木の先には、伝説だと思われていた巨人の国があった…。



制作年:2013年
上映時間:114分
原題: JACK THE GIANT SLAYER
監督:ブライアン・シンガー
主演:ニコラス・ホルト
   エレノア・トムリンソン
   ユアン・マクレガー
   スタンリー・トゥッチ
   イアン・マクシェーン
   ビル・ナイ

【予告編】


●総評
これは意外と面白かった。
童話ベースだけど子供向けというわけでもなく残酷さもあって、命がけの冒険や巨人の怖さもよく表現されていた。
まさか主要登場人物の半分以上が死ぬとは思わなかったよ。
巨人に食される人は描写を隠してたけど、転落死は生々しかった(というかあの高さから落ちたら天落死)
なんかファンタジーと現実のバランスが良いよね。
ただ豆の木を登ってお姫様を助けに行くだけでなく、空の上には巨人の世界があって地上を征服する機会をうかがっていたという話につなげるのはおもしろい。
オリジナルの童話の方は子供のときに聞いた話がうる覚えなためこれくらいの改変はまったく気にならないけど、
どうやらこの映画は元にした作品も『ジャックと豆の木』だけじゃなくて『巨人殺しのジャック』ってのも混ぜてるらしい。
だからイメージと違うのだろう。
これも最近映画業界で流行の“おとぎ話をダークで大人向けにアレンジした”作品のひとつとみて間違いない。
巨人の世界から無事帰ってきて豆の木を切り倒して一件落着かと思ったら真の絶望はそのあとだったりする構成がにくいね。
巨人が地上に降り立つ場面のダイナミックさと無駄にかっこよさが映画らしい演出。
その後の畳み掛けるように巨人軍襲撃の絶望感は子供が泣き出すレベル。
巷で人気の『進撃の巨人』に似ていると言われているらしいが私はそちらの漫画を見ていないのでなんとも言えない。
そういえば3Dで鑑賞したのだけど豆の木が天空まで伸びる場面と切り倒されて落ちてくる場面は圧巻でした。
これは本作一番の見所かと。
他に見所と言えば、お姫様役のエレノア・トムリンソンが可愛いことこの上ない。
逆にジャック役のニコラス・ホルトは下手にイケメンってより農民っぽくて役柄に合っていた。
でも一番輝いていたのはユアン・マクレガーという。
豚と一緒に包み焼きされそうになるわ、悪役と一騎打ちするわ、おいしいポジションでしたね。
それから個人的に評価したいポイントは、序盤のジャックとお姫様のそれぞれ叱られる場面で交互に場面転換してみせる演出と
ジャックが見世物小屋で騎士団と出会うとこの「後ろに何かいるのか?」をラストにも立場を逆にしてもってくる演出は秀逸だった。
ただ単調にストーリーを語るのではなく仕掛けや伏線を施しながらみせるってのが上手いと思った。
あと日本語吹替え版で観たんだけど巨人役の芸人たちはそれほど気にはならないレベルでした。
セリフ自体少ないし重要な役でもないし遊びで起用するには許せる範囲じゃないかと。
主演の2人も声優にタレント起用だけど不評が出るほど悪くはないと思う。
総じて期待せずに観たら満足できるような作品です。


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/03/24 00:00 ] アドベンチャー | TB(0) | CM(2)

劇場鑑賞したい作品[2013年3月]

洋画ラッシュの2月が落ち着いて3月はそれほど観たい作品がないという。

強いて挙げれば『ジャックと天空の巨人』が少し。

この時期ライバルもいないし気が向いたら。

でも、ほんとは単館系の『キャビン』がかなり観たいです。

でもどうせ地元ではどこも上映されないんだろうなぁ。




↑内容がわかりやすいけどネタバレが多そうなので注意!
[ 2013/03/03 21:22 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(3)

ダイ・ハード/ラスト・デイ

ダイ・ハード/ラスト・デイ

【あらすじ】
過去4度もアメリカ国内で凶悪テロを防いできたニューヨーク市警刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、ボヤキ交じりにモスクワへと旅立った。疎遠になっていた一人息子ジャック(ジェイ・コートニー)が、“世界で最もツイてない男”である父親のDNAを受け継いだかのように異国の地でトラブルに巻き込まれたのだ。だが“マクレーンの行く手に災いあり”の法則は今も生きていた。マクレーンはジャックと共に互いの命を守るため、数々の危機を切り抜けながら巨大な陰謀に立ち向かうことになる……。



制作年:2012年
上映時間:98分
原題: A GOOD DAY TO DIE HARD
監督:ジョン・ムーア
主演:ブルース・ウィリス
   ジェイ・コートニー
   セバスチャン・コッホ
   コール・ハウザー
   ユーリヤ・スニギル
   ラシャ・ブコヴィッチ

【予告編】


●総評
これはおもしろい!!アクションのテンションが高すぎる!!
ほんと久々にここまで無茶苦茶に暴れる映画を観たな。
周りの被害はお構いなしで壊しまくり爆破しまくり。
冒頭の渋滞カーチェイスから怒涛のアクションシークエンスが圧巻。
最初は“やりすぎ感”にドン引きするんだけど、最終的には悪党のトンデモナイ倒し方にスカッとするという。
観ているうちに感覚が麻痺してるんだろうなぁ(笑)
いや、これが映画のあるべき姿だよね。
現実で出来ない事をやってのけるから観たいわけで。
これを観たら最近のアクション映画がいかにおとなしくなったかがよくわかるな。
いやぁ~素晴らしい。
破壊の刺激に飢えている人は必見です!!

その反面ストーリーは飾りのようなもので薄っぺらい。
しかし“親子の和解”というしっかりしたテーマがあるぶん某『エクスペンダブルズ』よりはドラマ性がある。
中でも二転三転する悪役の入れ替わり(ネタバレ)は予想外でとても良かった。
今回は息子の存在が大きくストーリーの中核を担っている。
むしろ主人公は息子のほうで父ちゃんはキレて乱入しただけじゃねーかwというツッコミどころ。
それからテンポの良さとシリーズ中最短という尺の短さも相まってあっという間に終わっちゃった印象です。
しかし展開に起伏がないためかクライマックスへの盛り上がりがないままにラストになってたように感じた。
マンネリ化のせいでもあるだろうし、序盤からかっ飛ばし過ぎたせいでもあるだろう。
たぶん決定的な要素は敵幹部との戦いが無くて一気にクライマックス展開になったからそう感じたのかな。
改めて敵を順番に倒していく1作目のゲーム感覚なおもしろさは偉大だったと思うな。
今作はほんと派手なアクションだけで押し切る映画って感じ。
そして無謀に突っ込んだり飛び降りたりすると、たいてい着地点が安全だったりするご都合展開も相変わらず。
ま、細かい粗を探したらキリがないね。
ジョン・マクレーンの暴走の方が悪党より大きな被害出してねぇか?とか
無神経に放射能中和ガスとか出して今の日本の現状わかってるの?とか
倫理観で考えると最悪な評価にもなりかねない。
だからバカバカしい設定や無茶苦茶な暴走を容認できない人にはオススメできませんね。
Yahoo!映画のユーザーレビュー欄にそんなコメントがあまりに多くて書きました。

余談、娘役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドはちょっと出てくるけど相変わらず可愛かった。
そういえばすでにシリーズ6作目の製作が決定したそうな。
近年ここまで破壊の限りを尽くしてくれる映画は貴重なので自重せずにやってほしい。
しかしさすがのブルース・ウィリスも本気で歳だから次あたり息子と世代交代編かな?
孫あたり出てきたりして(笑)


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/02/17 00:00 ] 警察・特殊部隊 | TB(0) | CM(8)

アウトロー

アウトロー

【あらすじ】
ピッツバーグ近郊。白昼公然と無作為に6発の銃弾が発射され、5人が殺害される事件がおこる。警察の捜査が進み、僅か1時間後には容疑者として元軍人のスナイパー、ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)が逮捕。だがバーは殺人容疑を否認し、彼がかつて軍で最も恐れていた男、ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)への連絡を要求する。リーチャーは、元米軍の秘密捜査官として名を馳せ、今は街から街へと放浪を続ける一匹狼。真実だけを追求し、正義のためには手段を選ばず事件に立ち向かう男であった。ところがバーは刑務所への護送中、他の囚人たちに襲われ意識不明の状態となってしまう。そんな中、突然警察にジャック・リーチャーが現れ、凄腕の軍のスナイパーであるバーが標的を外す訳がないと指摘。何かがおかしいという確信を持ち始めたリーチャーは、一見単純なこの事件の裏にある隠された真相を暴くべく行動を開始する……。



制作年:2012年
上映時間:130分
原題: JACK REACHER
監督:クリストファー・マッカリー
主演:トム・クルーズ
   ロザムンド・パイク
   リチャード・ジェンキンス
   デヴィッド・オイェロウォ
   ヴェルナー・ヘルツォーク
   ロバート・デュヴァル

【予告編】


●総評
結論から言えば、宣伝での印象とはだいぶ違って意外とおもしろかった。
去年の予備知識必要映画の氾濫ぶりから考えたら新参者映画としても評価は高いです。

まずストーリーの構成もすごくきれいにまとまってた(原作が人気小説らしいから元々の完成度が高かったのだろう)
本編が多少長いけど丁寧に描かれていて無駄がなかったのも好評価。
ただ、これはトム・クルーズのイメージでアクション映画と思ってると期待ハズレになるかも。
サスペンスとして観た方がおもしろいと思う。
そう、まさにサスペンス映画にハードボイルド・ヒーロー要素を加えた感じ。
もっと具体的に言ったら、『ダーティハリー』のような主人公がアンチ・ヒーローの古臭い犯罪アクション映画。
それでいて推理要素が難解でなくわかりやすい。
というのも冒頭の事件発生の場面で真犯人の顔を見せちゃってるのに、次の展開では別の人が逮捕されてる。
そして主要人物が「あいつは無罪か有罪か?」で揉めてる裏で犯人グループが計画について会話してる場面を挟んだりしてる。
つまり、この映画は鑑賞者には答えを見せて登場人物たちがその答えに辿り着くまでの過程をストーリーにしているのだ。
だから登場人物と一緒に謎を追うといった同調感覚は味わえないけど、事件の真相に納得しやすい。
そして疑問点だらけにならないため、アクション映画の王道展開をミックスさせる余裕も生まれているという作品だ。
中でもシェベルSSでのカーチェイスの場面は素晴らしい。(カマロはパーツショップで借りた車で、夜の場面のはシェベルSSだと指摘を受けたため修正)
開始時のサンディが殺され静かにキレるリーチャーと目が合った黒人警官そしてゆっくりとギアに手をかけて…の描写が秀逸。
追跡時ではシェベルSSのエンジン音がうるさいくらいに鳴り響いてスピード感を煽り出す。
幕引きのシェベルSSをあっさり乗り捨てて通行人にさり気なく紛れて近くの人が空気読んで帽子貸してくれる場面は最高だった。
クライマックスも推理が済んだら、ヒロイン拉致られ味方かと思った奴が実は敵だったり主人公が敵地に乗り込んで対決などのアツい展開が待っている。
新しいことを求めすぎている傾向の最近では、程よくアクション映画の原点回帰しているあたりも好評価です。
もちろんCGは一切使わず生身のスタントで魅せるのがGood
注目のジャック・リーチャーのキャラクター像では、アウトローってわりには良い人だった気がする。
余計な殺生はしない、真剣に事件捜査する正義感、女性への紳士的配慮、車を奪う時はちゃんと相手に“借りる”と伝える。
というかやってることって昔からのアクション映画のヒーローはみんなやってることだからね。
今さらアウトローって言われても特別な感じがしない。
みてろよ、きっと『ダイ・ハード/ラスト・デイ』のジョン・マクレーンはもっとアウトローなことしでかすよ(笑)
だいたい原題も原作も“アウトロー”って単語使ってないじゃん!?
これは…配給やらかしたか…?
観た感じ生活は自由奔放ですけど、本当の“無法者”は警察とかと仲良くできるわけない。
常識からはずれてるだけで自分の信念や主義を貫き通せる堅い思想を持った人物…トム・クルーズ補正抜きでもかっこいいわぁ。
むしろ規則に縛られた社会に生きる者にとったら、憧れとか好かれるようなキャラクター像だと思うよ。
全体的にもっとダークな先入観あったけど、これなら新シリーズとして今後もやっていけるな、と確信した。
早くも続編に期待です!

どうでもいいけど悪役たちの扱いがほんとに酷かった件
1.5対1なのに3対1と言われてほんとに2人が逃げ出す予言的中
2.勝手にそこいらのチンピラにリーチャー始末を仕向けて当たり前に失敗してボスの計画に泥を塗る下っ端悪党
3.その下っ端悪党への罰が自分の指を噛み千切ることという新機軸ペナルティ
4.風呂場で襲ってきたはいいが狭い場所で暴れるもんだから同士討ちで倒れシリアスなのかギャグなのか戸惑うドジっ子
5.犯人グループ幹部の狙撃実行犯の狙撃方法が濡れ衣着せたバーに容易く否定された節穴計画
6.その犯人グループ幹部がリーチャーを仕留めに出向く際にボスに言い放った「…逃げろ」弱気発言
7.人質の後ろに隠れて左手で人質を狙い、右手でリーチャーを狙う裏切り者の倒し方が早撃ちで誤魔化されて視認不能
8.裏切り者が敵側についた理由を問われ「いずれわかる」、わかる前に死ぬ伏線未回収
9.「お前、名前は?」「しゅ…囚人…人間」「それ本名か?」ネタか本気かわからないマヌケ回答
10.無抵抗で死ぬ事件黒幕の貫禄詐欺


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/02/03 00:00 ] 犯罪サスペンス | TB(1) | CM(4)

劇場鑑賞したい作品[2013年2月]

ちょっとした洋画ラッシュが来る2月。

まずトム・クルーズの新シリーズらしい『アウトロー』から始まり

でもこれはあまり期待してないから行けたら観に行くって感じ。

ほんとは1月の『LOOPER/ルーパー』が観に行けないのを想定して今年最初の作品にしちゃおうかと思ってたけど

『LOOPER/ルーパー』観に行くチャンスがあったから『アウトロー』をスル―するかも。

次の週には『ゴースト・ライダー2』が一番観たいんだけどさ

またまた近くの映画館で上映してくれないのね(ガッカリ)

畳み掛けるようにその次には『ダイ・ハード ラスト・デイ』と『ジャッジ・ドレッド』がやってくる。

どちらも観たいけど同じ週ってのがキツイなぁ。

これは去年の夏くらいに混み合ってヤバいよ。

とりあえず『ダイ・ハード ラスト・デイ』と『ジャッジ・ドレッド』は確定で『アウトロー』は気が向いたらって予定にしておく。









[ 2013/01/27 10:50 ] 予告編紹介 | TB(0) | CM(0)

LOOPER/ルーパー

LOOPER/ルーパー

【あらすじ】
未来ではタイムマシンの使用は禁じられているものの、犯罪組織が敵を証拠もなく消すために利用していた。抹殺するターゲットをルーパーと呼ばれる殺し屋が待機する過去に転送、ルーパーは確実にターゲットを殺害する手はずになっている。腕利きのルーパー、ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の元に、ある男(ブルース・ウィリス)が転送されてきた。いつものようにすぐさま仕事を片づけるつもりだったが、男が30年後の自分自身であることに気付いてしまう。ジョーが躊躇した隙をついて、未来のジョーは街へ逃走。仕事を完遂しないと自分が殺されるため、現在のジョーは必死に追跡する。ようやく未来のジョーを追い詰めた現在のジョーは、彼が危険を冒してまで過去へ来た真の目的を知る……。



制作年:2012年
上映時間:118分
原題: LOOPER
監督:ライアン・ジョンソン
主演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
   ブルース・ウィリス
   エミリー・ブラント
   ポール・ダノ
   ノア・セガン
   ジェフ・ダニエルズ

【予告編】


●総評
設定がおもしろそうでけっこう期待した作品でしたが観てみると「そこまででもなかったな」という印象。
まず、ストーリーの基盤となるルーパーと呼ばれる人たちの設定はよく出来ていたと思う。
冒頭の説明でもくどくなく、わかりやすかったので話にも入り込みやすかった。
こういう題材ってタイムパラドックスとかいろいろ複雑な要素が絡み合って理解しにくくなることも多いのに、
あえてそういった“時間問題”を丸投げした大胆な設定は斬新だった。
過去の自分と未来の自分が普通に会話しちゃっても大丈夫なの!?とか心配したら
「タイムマシンとか未来の事は聞くな!」ってブルース・ウィリスがキレだしたのは笑えるw
あれは鑑賞者にも釘刺したセリフだね。
きっと矛盾とか辻褄合わせとか、ある程度の設定の粗は黙認しろってことですね。
ストーリーでは①ルーパーの日常②予想だにしない事態が発生③未来で犯罪王となる人物とのふれ合い④誰を殺し誰を救えばいい?
というふうな起承転結がしっかりしていたのも良かった。
しかし盛り上がったのは“承”までだね。
“転”での農場の部分がダレすぎていた。
さらにその裏でのブルース・ウィリスが未来の犯罪王候補3人のうち2人を殺す過程もチンタラしすぎだし。
余計な人物描写とか説明セリフが多くて動きが少ない映画って感じ。
全体的に20分くらい削ってテンポ上げた方が良かったんじゃないの?
で、そのわりにはブルース・ウィリスが現代に来た動機が薄すぎて感情移入できなかったり。
奥さん殺されたのって別にレインメーカーが直接悪かったわけでもないよね?
その復讐で過去に戻って子供を殺すってのはいかがなものかと…
そもそも『ターミ○ーター』という前例があってだな。
はっ!?
『エクスペンダブルズ2』でシュワちゃんに向かって「戻り過ぎだ。今度は俺に戻らせろ」のセリフはこの映画の伏線か!?(深読みしすぎ)
そういえばルーパーの組織壊滅させたのも広い目でみたらただの八つ当たりですね。
この残虐非道なブルース・ウィリスの暴れっぷりをみて
「まさか実は主人公が未来の極悪人だったってオチなんじゃ…ループを閉じるためじゃなく本当に始末されるために現代に送り込まれたとか…」
って予想までしたのに見事にはずれちゃいました。
クライマックスがなんの捻りもなく直球すぎて逆に疑ったよ(笑)
結末は主人公の行動の変化によってどう未来が変わったのかわからないまま終わってスッキリはしない。
でも、いろいろと解釈できて“噛めば噛むほど味が出る”映画になりそう。

部分的に期待外れだった点。
レインメーカーの未来での暴虐ぶりを映像で見せない。
というか前情報では時間遡行ネタだけかと思ったら突然変異とか超能力者ネタも出てきて迷走した気がする。
舞台は基本的に現代だけだしハイテク機器とかもあまり出てこないし。
口頭説明だけで済ませられて未来感が薄い。
それからガット銃もった敵の奴(キッド・ブルーて名前だった気がする)がドジして死ぬ展開を誰もが期待しただろう。
クライマックスまで生き残って「ここぞ!」というタイミングで現れるのは良かったけどやられ方は普通でしたね。
部分的に評価したい点。
序盤の拷問シーンの演出は見事だった。
未来から来た男の身体が徐々に欠損していく…いったい何故??
それは、過去の自分が今まさに身体を切り刻まれているからだった…という直接見せずにやばいことになってると想像させる手法はおもしろい。
それからシド役の子の恐怖を感じさせる迫真の演技力も凄まじかった。
ジョーにならって私もあの子の未来が少しだけ見えました。
2013年、ホラー映画のオファーで引っ張りだこになるでしょうね(笑)


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

[ 2013/01/13 00:00 ] SFアクション | TB(0) | CM(0)