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死霊のはらわた(2013)

死霊のはらわた(2013)

【あらすじ】
うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミアをはじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようとする若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。



制作年:2013年
上映時間:91分
原題: EVIL DEAD
監督:フェデ・アルバレス
主演:ジェーン・レヴィ
   シャイロー・フェルナンデス
   ジェシカ・ルーカス
   ルー・テイラー・プッチ
   エリザベス・ブラックモア

【予告編】
これは海外の年齢制限バージョンの予告編です。視聴する場合は過激な映像も含まれるためご注意を。


●総評
ホラー映画史に残る傑作をリメイクして、なお衰えることなく昇華させた傑作誕生!!
観賞前は予告編を観た段階で怖すぎて躊躇してたんですが、観てみたら意外や意外、いい意味で裏切られました。
サム・ライミ監督オリジナル版のぶっ飛びすぎてギャグのように捉えられてしまった恐怖描写を現代の映像技術で上手くシリアス路線へ移し、
それでなお大人しくさせたわけでもなく“やりすぎ注意!”な残酷描写のバランスが良かった。
注目の恐怖描写は当然ながら数倍パワーアップ。
作り物っぽさを一切排除してリアリティに徹したようなグロ描写がいかにも現代風。
(思えば『テキサス・チェーンソー』とかと同じリメイクの方向性)
しかしグロ度こそ過激に進化してはいますけど、恐怖度は意外と高くないという。
その理由は、この映画はジワジワ来る恐怖というわけでなく直接見せちゃうタイプでなおかつ急にドン!と出てきてビビらすショッカー描写が中心なんだけど、あまりにハイテンポで訪れるため「来るぞ…来るぞ…」というような焦らし効果が薄く、次から次にショッカーシーンが押し寄せひとつひとつの場面がアッサリ通過しすぎてしまう。
つまりこの映画は皮肉にも恐怖に対する感覚が麻痺してしまう映画なのだ(笑)
なにより自分の身にふりかからないとわかりきっている死霊の存在設定がスクリーン内だけの恐怖で完結しちゃってるのが致命的。
例えば、チェーンメールが来たら呪われるとか、都市部の下水道に血に飢えたフリークスが潜んでいるとか、隣人がサイコキラーだったとか…
「自分の周りでも考えたら恐怖の可能性はある」と思い知らされるのに対して『死霊のはらわた』は映画を観終わっても恐怖を引きずらない。
残るこの作品で誇れるホラー描写は痛々しい流血場面のみになる。
人が生きたまま焼かれるわ、ガラス片が胸に刺さるわ、便器で頭潰されるわ、釘撃ち銃で顔面にゴスゴスぶっ刺さるわ、バールで思いっきり殴られるわ…
生身の人間相手にはなかなか出来ない容赦無きバイオレンスのオンパレード。
さらには自分の口を裂いたり、舌をカッターで二枚舌にしたり、腕を電動包丁で切断したり…
正気の沙汰とは思えない自傷行為はもっとすごい。
挙句の果ては死霊に憑りつかれたら失禁するわ、熱湯あびて泡吹くわ、体内から出てくるにはありえない量の血反吐を顔面にぶっかけるわ…
もうドロドロのグッチャグチャでめちゃくちゃww
「ヤダ!もう面倒見きれない!」状態である。

特に最高だったのはクライマックスの展開。
文字どおり“血の雨”が降る演出がかつて見たことがないくらいの超絶インパクトで圧倒される。
なんでもありの超常現象でここまでやられたら逆に清々しい。
そしてチェーンソーを持ち出す展開もまたよくわかってる感が伝わってくる。
ラストの死霊の倒し方も豪快でして場面としても最高に映える魅せ方だった。
オリジナル作品の濁流のごとく噴出された血液の比ではないくらいの血の量に美しささえ感じられる。
ホラー映画としての演出完成度は完璧ですね。
それから『死霊のはらわた』といえば憑りつかれた人間の豹変ぶりもおもしろさのひとつ。
今回はジャパニーズホラー(『リング』や『呪怨』)を意識したようなテイストになっててより現実味のある恐怖度は増していたと思う。
しかし個人的には、床下から白目誘惑や奇声っぽい笑い声なんかも期待したけど排除されてて残念だった。
そのためさすがと言うべきか、第一憑依者の豹変顔の特殊メイクは昔のほうが怖いと思う。

ストーリーに関しては、よくある典型をなぞってるだけ(というかオリジナル作がホラー映画の典型となるほどの存在ゆえ仕方なき)
もちろんリメイクなのでオリジナルとは大まかに同じ(ラストだけは超改変)
それなのに全然ダレない惹きこみの上手さ。
予測不可能な奇抜な展開というわけでもなく、不条理な謎で引っ張るわけでもなく、登場人物が死霊に憑りつかれて殺し合うってだけの単純なシナリオなのに目が離せない。
これは圧倒的な勢いと異常なテンションの高さがなせる技です。
ここまで全編とおして緊迫感を維持し続けるのは本当に凄いと思う。
それでいて薬物依存の荒療治のために来たから簡単に帰らしてもらえず、怪奇現象を訴えても薬の禁断症状による幻覚だと思われて信じてもらえないという登場人物の逃げるに踏み切れない理由付け。
“若者が山奥に来たら殺される”ホラー映画にこれ以上の細かい設定は野暮だろ?という風潮をぶちこわす納得の設定付けは好評価です。
まさにこの映画は良きホラー映画の模範とも言える作品です。
オリジナル作品を観てなくてもホラー好きなら観賞必須!
人体破壊が大好きな人ならなおさら観賞必須!


以下【続きを読む】で詳細レビュー
ただしネタバレありのため本編を観てないという方は注意してください。

これからは劇場鑑賞作はDVD発売後に詳細レビューを書くことにします。

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[ 2013/06/23 00:00 ] スプラッター | TB(1) | CM(2)

リメイクなのに…期待を裏切られなかった…

30年前、私のホラー好きは「死霊のはらわた」から始まりました。
これを何年待っていたことか。。。

ストーリーなんてど~でもいいんです(笑)

でも、確かに顔はオリジナルの方が怖かったですよね、ひつこさもアチラのがあったかな。
[ 2013/06/25 18:44 ] [ 編集 ]

コメ返:シャロンさん

> リメイクなのに…期待を裏切られなかった…
ちゃんとオリジナルを手掛けたサム・ライミ監督やブルース・キャンベルも制作に関わっていますからね。
そこらへん妥協しない部分をしっかり理解して作られた恵まれたリメイクとも言えますね。


> 30年前、私のホラー好きは「死霊のはらわた」から始まりました。
> これを何年待っていたことか。。。
それは感慨深いでしょうね。
リメイクとしての続編も進行しているらしいけど、どういう路線で行くかが不安になりますねこのシリーズだけに。


> でも、確かに顔はオリジナルの方が怖かったですよね、ひつこさもアチラのがあったかな。
リメイクの特殊メイクはリアルさにこだわった結果、人間っぽさが残っていたのに対してオリジナルは本当に人とは思えない禍々しさがありましたからね。
しつこさもリメイクは容赦の無さが逆に人体破壊描写を激しくさせてしまい“不本意ながら身体がもたずにすぐ死ぬ”という弊害がもたらされていたように思う。
オリジナルはほんと熾烈な攻防のバランスが素晴らしかった。


[ 2013/07/02 01:06 ] [ 編集 ]

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死霊のはらわた(2013)

2013年 アメリカ 91分 監督…フェデ・アルバレス 脚本…フェデ・アルバレス/ロド・サヤゲス・メンデス ミア…ジェーン・レヴィ デヴィッドシャイロ・フェルナンデス ...
[2013/06/25 18:46] URL ホラーな映画は好きですか









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